空のっぽと雲ひげ

サンドアートとつれづれ日記

その時が来た

久々に、「その時」が来ました。

今年も、公私に渡り悲喜こもごもいろいろありましたが、
とりあえず、うちの息子くんに関しては良いことが二つ重なりました。

一つめは、春の初めに高校に合格したこと。
二つめは、秋の終わりに念願の囲碁棋士採用試験に合格したこと。

いろいろなことが繋がって一本道を歩いて来たような気もするけれど、
あまりにも凸凹の多い、しかも迷路のような道でした。
平日は通学しながら、週末は札幌から東京に通い、外来試験から数えると
4カ月にも及ぶプロ試験への参加。
息子くん、本当によくがんばりました。
応援してくださったたくさんの方々にも、感謝×感謝です。 


そう言えば、今年初め6年ぶりに買った車のナンバーを
2024にしたのです。
今年は息子くんにたくさん良いことがあるだろうから、
ナンバープレートを見る度に、2024年はすごく良い年だったねと
気分が明るくなるように、なんて嵯峨くんと話しながら。

2024年もあとひと月足らず、12月は家族でめいっぱい気楽に過ごします♪

あおぞらコンサート

砥山ふれあい果樹園で毎年開催され、今年で7回目になる「あおぞらコンサート」は、数年ぶりで素晴らしい青空に恵まれました。出演者であるLiarjuさんの中に晴れ女がいる!という話で盛り上がってはいたけれど、前後日に雨の予報が出ているにもかかわらず、まさに当日そこだけぽっかりと晴れたのには本当にびっくり。イタヤカエデの木陰の下で、最高に気持の良い野外コンサートになりました♬
関係者の皆様、ご来場いただいた皆様、出演者の皆様、本当にありがとうございましたm(__)m。



カンテレ奏者あらひろこさんのこと

今年の3月「祈りの北方圏」で素晴らしいカンテレ演奏をしてくださったあらひろこさんが、5月5日に天国へ旅立たれた。未だに信じられない気持ちに戻ることがあって、やりきれなさが右往左往する。


仕事上必要に迫られ、節操もなくいろいろな楽器を触って来たけれど、頼まれてもいないのに好きで演奏しているのは5弦カンテレだけ。これは、16年前のライブで初めてひろこさんとご一緒した機会に、その慎ましやかな音色と形に一目惚れしてひろこさんから購入したものだ。
カンテレ奏者として、またフィンランドと日本の架け橋として、ご活躍されていたひろこさんは本当に貴重な存在だった。

にもかかわらず、私はひろこさんから直接カンテレを教わったことがない。
何度もRAUMAのリハでうちに来ていただいていたのに、コンサートカンテレに一度も触らせていただいたこともない。お願いすればすぐに、「どうぞ~♪」とあの優しいにこやかなお顔で言ってくださったはずなのに…。
巨大な後悔の波が押し寄せる。

 

ひろこさんとの印象的な会話がある。
6年前、やはりRAUMAのリハでうちにいらしていた時のこと。スケジュール調整の件もあって、癌が見つかったこと、近く手術をするのだということを、ひろこさんが嵯峨くんと私に説明した。
「でも、良性だったから、あまり心配しなくても大丈夫なの。」と、ひろこさん。
「そうなんですね~、よかった!」と私。
「うん、でもね、私、今すぐ死んでも何にも思い残すことがないから。」
「え~、そうなんですか?」
「うん、本当に、全然、すっぱり(笑)。」
なんて潔い人だろうと、羨ましくさえ思ったものだ。でも、お葬式後耳に入った話では、癌が見つかった時点でステージはかなり高かったとのこと。

 

先日、ひろこさんが何度も出演されていたという「銭函フェス」のステージに、RAUMAの相方である嵯峨治彦コーナーのゲストとして私も参加させていただき、ひろこさんが5弦カンテレのために作曲した「Omokage」という曲を弾いた。これは、コロナ禍で会えなくなったレッスンの生徒さんたちに向けてひろこさんが作った動画から耳コピしたものだ。

弾きながら、メロディの音の選び方や構成がひろこさんらしい、曲の中にひろこさんがいる、と思った。
…そうか、その人の面影を抱いて生きていく人たちがいる限り、その人は別の方法で生き続けるのかもしれない。


「おもかげ」”Omokage”
https://www.youtube.com/watch?v=hmWsqlfUFVQ

「祈りの北方圏」、無事終了しました!

長い間、朗読や楽器の演奏でライブに参加してきましたが、実は、サンドアートパフォーマンスをやり始めるまでは即興が苦手でした。

「サンドアートで即興をやってみたら?ダンスと一緒にやると絶対に面白いと思う!」と背中を押してくれたのは、嵯峨くん。

サンドアートパフォーマンスを即興でやってる人なんて、見たことありません。
絵コンテを作り込んで披露するというスタイルが一般的です。


半信半疑のまま、企画のチャンスがあったので挑戦してみたところ、…なるほど、面白い!(初演は、東海林靖志さん[ダンス]・嵯峨くん[音楽]と3人で公演した「砂に舞う。」2022年1月末。)
その時初めて、絵を描くことが当たりまえすぎて、それが自分のちょっとした取り柄だと全然自覚していなかったことに気づいたのです。
しかも「砂と光」というマチエールが、何の特徴もない自分の絵を特別にしてくれる。逆に、砂と光を利用すれば、絵がきっちりしたカタチになっている必要はない。

 

「音楽やダンスと互いに入り組むようにひとつの世界を作り上げていく作業には、かなりの集中力と瞬発力が必要で、それは偶然<自分を飛び越えてしまう>ことがある。それが、即興の醍醐味。
作り手と観客のイメージが一致すれば大成功だけれど、たとえ違っても、それぞれのイメージで楽しんでもらってOK。
ただし、表現を提供する側には、綿密な根拠が必要。でなければ、いきあたりばったりのデタラメになってしまう。」

私の即興観ですが、それを今回の公演で、実感として学ぶことができました。

 

「祈りの北方圏」は、歌の豊川容子さん・カンテレのあらひろこさん・馬頭琴の嵯峨くん・ダンスの東海林靖志さんら唯一無二の素晴らしい出演者と、そしてまた、心強いテクニカルスタッフ及び会場スタッフと素敵なフライヤーにサポートされ、本当に素敵な作品になりました!
公演に必要な書類や釣り銭金庫をうっかり忘れてくるという母の大チョンボを解決するために走り回ってくれた上、持ち込みプロジェクターの担当までこなしてくれた息子にも感謝でいっぱいです。

 

昼夜の公演とも思った以上にお客様が多く、後方で見えづらかった方々には本当に申し訳ありませんでした!後日公演の動画をアップする予定ですので、またあらためてお知らせさせていただきますね!




「タンクレディとクロリンダの戦い」

2022/11/24に開催された音楽公演「タンクレディとクロリンダ~歌・チェンバロ・語りで紡ぐ物語」に嵯峨孝子が一部サンドアートで参加しました。コンサートの映像を交えた動画をアップしましたので、ご覧いただければさいわいです!

●Combattimento di Tancredi e Clorinda「タンクレディとクロリンダの戦い」(23:18)

 

●サンドアート×イスラエル民謡 "Shalom Chaverim" "Kol Dodi"(3:43)
https://www.youtube.com/watch?v=7bzSeB3vss4

 
*公演名:タンクレディとクロリンダ
~歌・チェンバロ・語りで紡ぐ物語
(ザ・ルーテルホール第25回ミュージックトゥモロー)
*公演日:11月24日(木)18:30開場 19:00開演
*会場:ザ・ルーテルホール
札幌市中央区大通西6丁目3-1
南仲通り・日本ルーテル教団札幌ルーテルセンタービル
*出演:
根深 夏(ソプラノ)
上羽 剛史(チェンバロ
宝玉斎 こん太(語り)
*スタッフ:
構成 櫻井幸絵
サンドアート 嵯峨孝子
チェンバロ調律 中西禮治
字幕操作 柳生たみ
舞台監督  坂本由希子
宣伝美術 若林瑞沙
制作 安藤友希、根深夏
*料金:前売 2,500円・当日 3,000円
*主催 スタジオティンクナ
*共催 ザ・ルーテルホール
*後援 札幌市、札幌市教育委員会北海道新聞社、毎日新聞社
バロック・コレギウム・サッポロ
*イベントページ
ibenntohttps://www.facebook.com/events/2819179228212083/




「祈りの北方圏」

そして今、頭を悩ませつつも楽しみでしょうがないのがこの企画♫

お時間のある方はぜひ!!

(素敵なフライヤーデザインは、「馬頭琴ナーダム2022」に引き続き、トタン舎さんが担当してくれました♥)

 

「祈りの北方圏~サンドアート×ダンス×音楽~」

2023/ 3/19 (日)
 <2回公演>
  ・昼の部 14:00~
  ・夜の部 18:00~    (開場時間は各30分前)
会場    札幌文化芸術交流センター SCARTS コート
  札幌市中央区北1条西1丁目 札幌市民交流プラザ 1F
  Tel:011-271-1955(平日9:00~17:00)
料金    3,500円 小学生以下無料 要予約

出演    あらひろこ(カンテレ)
東海林靖志(ダンス)
豊川容子(ウポポ/アイヌの歌)
嵯峨孝子(サンドアートパフォーマンス) 
嵯峨治彦(馬頭琴喉歌・ドシプルール)