空のっぽと雲ひげ

サンドアートとつれづれ日記

「祈りの北方圏」、無事終了しました!

長い間、朗読や楽器の演奏でライブに参加してきましたが、実は、サンドアートパフォーマンスをやり始めるまでは即興が苦手でした。

「サンドアートで即興をやってみたら?ダンスと一緒にやると絶対に面白いと思う!」と背中を押してくれたのは、嵯峨くん。

サンドアートパフォーマンスを即興でやってる人なんて、見たことありません。
絵コンテを作り込んで披露するというスタイルが一般的です。


半信半疑のまま、企画のチャンスがあったので挑戦してみたところ、…なるほど、面白い!(初演は、東海林靖志さん[ダンス]・嵯峨くん[音楽]と3人で公演した「砂に舞う。」2022年1月末。)
その時初めて、絵を描くことが当たりまえすぎて、それが自分のちょっとした取り柄だと全然自覚していなかったことに気づいたのです。
しかも「砂と光」というマチエールが、何の特徴もない自分の絵を特別にしてくれる。逆に、砂と光を利用すれば、絵がきっちりしたカタチになっている必要はない。

 

「音楽やダンスと互いに入り組むようにひとつの世界を作り上げていく作業には、かなりの集中力と瞬発力が必要で、それは偶然<自分を飛び越えてしまう>ことがある。それが、即興の醍醐味。
作り手と観客のイメージが一致すれば大成功だけれど、たとえ違っても、それぞれのイメージで楽しんでもらってOK。
ただし、表現を提供する側には、綿密な根拠が必要。でなければ、いきあたりばったりのデタラメになってしまう。」

私の即興観ですが、それを今回の公演で、実感として学ぶことができました。

 

「祈りの北方圏」は、歌の豊川容子さん・カンテレのあらひろこさん・馬頭琴の嵯峨くん・ダンスの東海林靖志さんら唯一無二の素晴らしい出演者と、そしてまた、心強いテクニカルスタッフ及び会場スタッフと素敵なフライヤーにサポートされ、本当に素敵な作品になりました!
公演に必要な書類や釣り銭金庫をうっかり忘れてくるという母の大チョンボを解決するために走り回ってくれた上、持ち込みプロジェクターの担当までこなしてくれた息子にも感謝でいっぱいです。

 

昼夜の公演とも思った以上にお客様が多く、後方で見えづらかった方々には本当に申し訳ありませんでした!後日公演の動画をアップする予定ですので、またあらためてお知らせさせていただきますね!