空のっぽと雲ひげ

サンドアートとつれづれ日記

ばらのおうち文庫ライブ

 昨夜は、ばらのおうち文庫さんでの「物語と音楽〜中世ヨーロッパとアジア」ライブでした。

 これまで中世音楽というものに曖昧なイメージしか持っていなかった私ですが(即席でネット検索しても、なかなか具体的なイメージがつかめず)、Sally Lunnさんの演奏をお聴きして、幅広く奥深く自由度の高い繊細かつ端麗でいてとても親しみのある音楽であるということがよくわかりました(ん?本当にこれでよくわかったのか、あたし^^;)!とにかく、魅力的なジャンルです。百聞は一見にしかず、札幌での公演はまだあります!→※Sally Lunnさんブログ http://sallylunnsunmoon.blog.fc2.com/

 また、今回ご一緒させていただけるということで、中世文学の題材を探していた時に出会った「ペンタメローネ」、こちらもたくさんの方々からご関心を寄せていただき、とても嬉しかったです。一言で言えば、めちゃくちゃ話が面白い(特筆すべきは、作者ベジーレの独特な語り口!)ということなのですが、「ゲセル・ハーン」にしても然り、聴衆を魅了するのは雑多な人間ドラマであり、きれい事ではすまされない人生の機微に言及したストーリー性が古典文学の大きな魅力のひとつなのだと実感しました。

 プサルテリや中世二列弦ハープの音量とバランスを取るために嵯峨くんが使っていた皮馬頭琴の音色も、久々に聴いてかなりじんと来ました。ああいう燻銀的でプリミティヴな音色が私たちの心を揺さぶるのは、やはり「古き良きもの」の底力なのでしょう。

 ご来場いただいた皆様、打ち上げで美味しいごはんを提供して下さったスタッフの皆様、どうもありがとうございました!