空のっぽと雲ひげ

サンドアートとつれづれ日記

おじいちゃん、ちょうだい。

ここ一週間ほど、しばらくぶりに実家でのんびり過ごした。

ちゅんちゅんはおじいちゃん・おばあちゃん三昧の好き放題。よっぽど楽しかったらしく、帰りの車の中でも眠気にぼーっとしながら「おじいちゃん・・・、おばあちゃん・・・、おじいちゃん・・・、おばあちゃん・・・」と何度も繰り返しつぶやいていた。

さて、帰宅した翌日、いつものようにたまっている仕事を片っ端からやっつけていると、かまってもらえない不満が募ったゆえか、次第にちゅんちゅんが悪さを始めた。テレビのリモコンを放り投げる

は、テレビの画面やドアを両手でばんばん叩くは。ふと気がつくと、点火したストーブの上に絵本の表紙が・・・!思わず大きな声を出してしまう。驚いて萎縮さえしているのに、緊張をほぐすためか本能的にうっすらと笑いをこぼす1歳児。その不憫さを尻目に無言で仕事に戻ると、ちゅんちゅんが足下にまとわりついてきて、小声で言った。「おじいちゃん、ちょうだい。おばあちゃん、ちょうだい。」・・・・・・胸がきゅう〜となって、仕事どころではなくなってしまった。かくして、ちゅんちゅんを寝かせつけてからが仕事の時間となる、寝不足続きの日常がまた戻って来たのであった。