空のっぽと雲ひげ

サンドアートとつれづれ日記

気持ちの問題

 昨日夕方、ちゅんちゅんを連れて晩ご飯の買い出しに行きました。ママが買い物をしている間、ちゅんちゅんは、店内に溢れかえるあらゆる誘惑に絡め取られながらあっちこっちへ走り回り、およそ我が家では買う予定のないものばかりを持って来てはカゴの中へ・・・。もしかしたら、その時、私の頭からは一本の細い煙が出ていたかもしれません。たまたま、同じような状況の親子がそばを通りかかり、お母さんが子供をぶつぶつ叱っているのが聞こえました。「もう、絶対買い物に連れてこないからね!」

・・・ああ、本当に・・・これくらいの子供って・・・!

 「まま、だいすきだから、おこんないで」

はっとして、ちゅんちゅんを見ると、こちらの顔色を窺いながら、目がイキそうです。途端に、ぱあっと自責の念にとらわれました。

「これくらいの子供が、好奇心に駆られてあちこち行ったりあれもこれも欲しがったりするのはまったくもって当たり前。いらいらするのは、私自身が時間に追われてせかせかしているからに過ぎない。ちゅんちゅんの買い物に付き合ってあげるくらいの気持ちでいれば、普通に和気あいあいと楽しい時間を共有できるはずだもの」

 これは今ちゃんと謝っておいた方がいいと思い、かがんでちゅんちゅんを抱き寄せました。すると、ちゅんちゅんもぎゅうっと抱きついて来ました。そして小さな声でこう言ったのでした。「ちゅんちゅん、なきそうだったよ。ままがおこったから。(注※ここから、ママの気持ちを代弁)・・・おこってごめんね!」