空のっぽと雲ひげ

サンドアートとつれづれ日記

「ちゅんちゅん」と「ぼく」

 これまでずっと、「ちゅんちゅんね〜」と言っていたのが、夏の終わり頃から頻繁に自分のことを「ぼく」と言うようになったちゅんちゅん。淋しいような、頼もしいような・・・。

 ふと、谷川俊太郎さんの「さようなら」という詩を思い出しました。

   ぼくもういかなきゃなんない

   すぐいかなきゃなんない

   どこへいくのかわからないけど

   さくらなみきのしたをとおって

   おおどおりをしんごうでわたって

   いつもながめてるやまをめじるしに

   ひとりでいかなきゃなんない

   どうしてなのかしらないけど

   おかあさんごめんなさい

   おとうさんにやさしくしてあげて

   ぼくすききらいいわずになんでもたべる

   ほんもいまよりたくさんよむとおもう

   よるになったらほしをみる

   ひるはいろんなひととはなしをする

   そしてきっといちばんすきなものをみつける

   みつけたらたいせつにしてしぬまでいきる

   だからとおくにいてもさびしくないよ

   ぼくもういかなきゃなんない

 主観的に読んでた頃もせつなかったけれど・・・、あ〜せつない。

ちなみに私は、「どうしてなのかしらないけど」という一文に一番きゅんとします。

 写真は、京都の伏見稲荷神社にて。