空のっぽと雲ひげ

サンドアートとつれづれ日記

あれもこれもすべて思い出

 一昨日、ちゅんちゅんと「かぐや姫の物語」を観に行ってきました。 CMが目につき始めてからよくちゅんちゅんがこの映画のコピーを口にするようになって、ところかまわず「ひめ、を、・・・」と大声で無邪気に重要な助詞を間違えるので、何度あたふたと注意したことか;
 お昼を食べながら感想を聞いたら、あんまりよくわからなかった〜、と。 チビ太のたっての希望だから連れて来たのに、なんとも肩すかしな反応。私的には、かぐや姫の孤独を拡大解釈した、それなりの一本になっていた・・・ような気がします。姉に今度観に行くのだと話したら、「へえ〜、あたしは、あの絵で2時間はつらいかな」と言っていたことも思い出されました。確かに、絵本には絵本の、アニメにはアニメの役割がありそうです。  そう言えば、ちゅんちゅんと映画デートはこれで2回目。一回目は今年9月の本州ツアー中、広島で「風立ちぬ」を観たのでした。「どうでもいいんだけど、ぼくがみるのってかなしいえいがばかりだよね」って、あれもちゅんちゅんたっての希望で連れて行ったんだけど、まあそう言えばどちらとも最後は愛する人と永遠にお別れしなくてはならなくなりますからねえ。  などと考えていたら、嵯峨くんが「今思い出したんだけど、僕が観た最初の映画は『長靴をはいた猫』だったよ」と。「兄貴に連れて行ってもらったんだよね。兄貴のガールフレンドが一緒で、僕が便乗したのかダシにされたのか・・・」などなど。  へえ〜、言われて私も思い出したのですが、私の最初の映画は、姉と二人、父に連れて行ってもらった「ゴジラVSヘドロ」でした。確か幼稚園くらいの頃。ヘドロがどろどろして汚かったという印象があります。画面もすごく暗かった。それに、ゴジラとヘドロってどっちが悪役だったんだろう。いや、何より、とりあえずその時はメインが「ウルトラマン」の方で「ゴジラVSヘドロ」は同時上映作品に過ぎなかったのだけど、当の「ウルトラマン」が始まるやいなや「ウルトラマン」のあの非常に無機質な風貌が怖くて怖くて、姉と二人泣きながら映画館を出たのでした。「おいおい、せっかく来たのになんなんだ?」と苦笑する父に手を引かれて。かくして、映画好きを自称する父に対してあまり映画を観ない子供時代を過ごしてしまった気がします。  まあ、あれもれこれも、すべて思い出。  これがうわさの札幌駅〜、と走り回るチビ太。