空のっぽと雲ひげ

サンドアートとつれづれ日記

ターニングポイント

 ここ3か月ほど、生活の中に、遠方で暮らす母の介護とリハビリが入ってきたため、夫の世話と子育て・家事・炊事・事務仕事・楽器の練習・・・と気ぜわしくも充実した日々が続いています。これまで好きなことばかりやって忙しくしてた日々に「気ぜわしさ」が加わったというべきか^^;

 明日から3日間チビコと京都に行くので、とりあえず、昨日今日と馬車馬のように生活ノルマをこなしながら準備していたらちょっと余裕ができたので、先日つれづれに思い返したことをメモしておこうと思います。

 何をつれづれに思い返したかと言うと・・・、自分の人生のターニングポイントになったいくつかの小さなエピソードです。

「わ〜、この人あたしのグランプリ!」と直感した人と結婚したとか子供を産んだとか、そういう人生のビッグニュースとはまた別の種類のものです・・・^^;

 悪い方へターンしたことは・・・あったかもしれませんが、あまり思い出せません。たぶん「勉強させてもらった」ということで消化してるのかも^^;とりあえず、今回は良かったことだけ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

●小学校2年の時、担任の先生に褒められて、詩を地域文集に掲載された。

初めて「自分にも人に褒められるものがあるんだな〜」とぼんやり思った。

●中学生の時、昼メロが好きで、病弱で休みがちだったのをいいことに、時々昼メロの続き見たさに学校を早退した。

たぶん、ドラマ好きはこの頃から始まった。

●短大の時、英文学の授業で、「ディビッド・カッパーフィールド」のあらすじを漫画で描いたキャラクターデザインを交えて40分間話し、講師のシスター(キリスト教の短大だった)をはじめクラス全員に拍手喝さいされた。あの成功体験の記憶が、現在の私のストーリーテリング活動に時々活力を与えてくれている気がする。誰の人生も、自分が決めつけなければ柔軟に流動的に変わっていく。生きていればこそ、リスクにもチャンスにも遭遇する。

●社会人になって地元の劇団に参加した。本来の目的は、昔なじみの友人と同じサークルに入って旧交を温めることだったのだが、友人は多忙な職場事情により結局入団を断念。

芝居が上手だと思う人の演技を見て研究し、ある時自分で工夫した演技プランを試してみたところ、私の変貌にまわりがびっくりしたようだった(私自身、最初「役者向きじゃないかも・・・」と感じた人が、ある日ある時何かのきっかけで変貌するのを何度か見たことがある)。独創、という冒険は何にもまして面白いと実感したのはこの時。

●野花南のツアーでギターを弾くことになり、ツアー一週間前に初心者用のギターを買った。幼稚園から小学校卒業までサボりがちにピアノを習っていた以外は楽器に触ったことなどないにも関わらず、ツアーに向かう船や車の後部座席で馬頭琴のギター伴奏を練習。「やらなきゃうまくならないよ」という嵯峨くんの言葉に乗せられ、あれよあれよという間に初めてのギター演奏本番。エンディングのコードが思い出せず、異常に長い後奏になっちまった。私の魂はライブ会場の天井から自分を眺めて涙していた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 まさか30歳を過ぎてから人前で演奏するために楽器の練習を始めるはめになるとは・・・。おかげさまでいっそう暮らしに彩が加わりました(!?)あれから10何年・・・、昨年くらいからようやく、「自分の耳を塞ぎながら演奏している状態」を脱することができるようになったような気がします。おそっ。

 楽器の練習は、ある程度までは、コツコツやればやるほど必ず身に付いていくものの一つだと思います。そういう意味では、事務仕事も料理も皿洗いや洗濯も同じかな。割と好き、だったりして。これまで自分のことをずぼらで中途半端な根性無しと思っていたけれど、まあ、そう悲観したものでもない・・・のかも^^;

 明日からの京都旅行が、どっちに転んでも、ちゅんちゅんにとって人生の小さなターニングポイントのひとつになれば良いな〜と思いつつ・・・。